社会で起きている性犯罪は女性の問題なのか。男性の問題ではないのか。

先日仕事をサボりながらTwitterを見ていたらあんなさん(@annaPHd9pj)がスペースを始めたタイミングだったので聞いた。

このツイートに関する内容で、日本はアメリカをはじめとする外国で思われている“安全”な国ではないよ。その“安全”というのも男性にとってであって女性にとってではない。といった内容であった。

話を聞いていて全くその通りだと思った。それと同時に女性が当たり前のように痴漢被害に遭ったことがある。という話を聞くたびに驚いてしまう自分がいた。

このような話はここ数年Twitterをやっていて目にする機会がものすごく増えた気がするのだが、やはりそういったことを男性故にか全くされてきたことがない自分にとってはそんなに…と、30年近く生きてきて本当に同じ世界に生きているのか。と、いかに日本という国において男性として生きるか女性として生きるかで見えているもの、起こっている出来事が異なるか思い知る。

スペース内でも話していたが、こういった話題になるとインターネットの世界、Twitterなど(現実でもいるだろう)では「そんな格好をしているからだ。」「それくらいで。」「アメリカ(海外)だったらもっと悲惨な目に遭っていた。これくらいマシだ。」という言葉を主に男性が投げかける。いや、おかしくないか?

被害に遭っているのは女性で、加害しているのは男性で、責められるのが、女性?

おかしいだろう。おかしいのは女性を責める他者だけではない。駅構内で貼られているポスターにも「痴漢に遭わないために」「狙われないために」といったことが書かれてある。というのを見かけたことがあるが、なぜ加害する側である男性ではなく、一方的に被害を受ける女性に向けたメッセージを発信するのか。

一連の問題だけではないが、大半の性犯罪は女性の問題ではない。男性の問題ではないのか。

被害を受けた女性に対し心ない言葉を投げつける男性は、男性が責められることがまるで自分が責められていると感じるのかはわからない(少なくとも自分はそうではないので)が、犯罪者を執拗に正当化しようとするの、本当にまともな他の男性にとっても迷惑な話である。

それと同時に日本に男性として生きている以上、もうある種の加害性を常に持っていることを自覚するべきなのだと思う(自分は思っている)。それは性加害をする少数の男性によって発生している男性自身の問題であり男性の生きづらさ。という話ではない。多くの男性の中で意識を変えなければいけない問題ではないだろうか。

痴漢や盗撮をはじめとする性犯罪はクソであり、それをする馬鹿はクソ野郎である。それだけの話のはずだ。そしてそれは被害の大きさ大小の話でもない。

男性の中の意識を変えることで社会の中で現在「さほどのことではない」とされていることが「どれだけ異常か」変えられると思う。それが変わると他のことも変わるのではないだろうか。

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