『マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考』感想と個人的MCU音楽ベスト3

発売日に買った『マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考 映画から聴こえるポップミュージックの意味(以下MCU音楽考)』、ようやく読み終えました。

MCU音楽考は著者の添野知生さんと高橋芳朗さんがそれぞれの専門得意分野でMCUを“ポップミュージック”という切り口から解説していく。という1冊。

めちゃくちゃ面白かったです。MCUは好きだし音楽も聴く分には好き。でも、英語はわからないから歌詞もわからない。特定のアーティストが起用された意味合いも文脈がわからないから全く汲み取れません。そんな僕のために書いてくれたのですか?と思わずにはいられない1冊でした。

あくまで著者のお2人による音楽考(音楽を通じた映画の読み解きと解釈しました)ですが、とにかくその読み解きが面白い。楽曲に対するなるほどはもちろん、お2人の各作品に対する感想も最高でした。

シリーズを重ねる中で何度も使われることによりその曲が持つ意味合いが変わってくる。シリーズを追っているひとにとっては“あの曲”や“あの曲”が思い浮かぶかと思います。その解説が面白いのなんの。

今回はフェイズ3までで1冊となっていますが『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でフェイズ4が一度キリがつきます。どのようなペースでやっていくのかわかりませんが、すでに次巻を楽しみ。

本書で紹介されている曲をまとめた(漏れや間違いがあったらすみません)Spotifyのプレイリストを作りました。聴きながら読むもよし。読んでから聴くもよし。だと思います。

ということで、僕のMCU音楽ベスト3(順不同)です。面白みはないと思います。でもやりたいからやる。

クローク&ダガー『to the grave』

これを紹介したかった。

クローク&ダガーは日本語吹替すら作られていない(ランナウェイズS3のクロスオーバー回では吹替キャストがいる)不遇のドラマなんですが、ティーンエイジャーエモ全振りという感じで好きなんですよね。

主人公のタイロンとタンディはそれぞれ孤独を抱えていて、“能力”が目覚めたことをきっかけに孤独の原因である過去の出来事について真実を求める…といったストーリー。

この曲が使われるのは8話。タイロンとタンディがついに“クローク”と“ダガー”となる。めちゃくちゃいいのでぜひ見て欲しい。もしかしたら今後MCUで再登場するかもしれませんし。いや、してください。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー『No Woman, No Cry』

ブラックパンサー、好きなんですよね。シビルウォーで初登場してからずっと好き。

チャドウィックボーズマン亡き後に単独作をやれるのか。偉大な俳優を、王を亡くしてできるのか。本当にやるのか。と、先日公開された特報を見るまで思っていました。

No Woman, No Cryと共に流れる情緒的なカット。本気でチャドウィック亡き後、ティチャラ亡き後の世界を描くのだ。と思い知らされました。そして、その覚悟も。いままでのMCUでは見たことがない種類の特報に自分でも驚くほど泣いてしいました。

作中で使われるかわかりませんが、2022年8月時点において一番胸が熱くなる予告。ということで。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム『Back In Black』

これに関してはあまり言うことがありません。

泣きながら笑いました。

NWHを経て少し意味合いが変わってしまった気はしますが(意味合いが変わったというかそれそのものがなかったことになってしまったというか)、それでもやっぱり大好きなシーンです。

併せて見たり聴いたりすると面白いかも

本書の企画の元となったTBSラジオSession22(当時)の『『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開記念! マーベル映画を音楽はどう彩ってきたのか? みんなで語ろうマーベル音楽!』特集はまだTBSラジオクラウドのアプリから聞けます。

本書刊行記念のTBSラジオ アフター6ジャンクション『第1回 MCU ポップミュージック名場面 総選挙 結果発表 〜!!』特集はこちらから。

著者のお2人による動画も。

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