こだま『ずっと、おしまいの地』を読み終えた
こだまさんの『ずっと、おしまいの地』を読み終えてしまった。
今回の本もなんとも読み心地がよく、とてもよかった。
『ピカチュウの凧』は我が家にもいる18歳になる猫を想い、『先生のお葬式』と『タイムカプセルの行方』にはこだまさんが過ごした時間を想い、『ほのぼの喫茶店』ではこだまさんのクレイジーな面にやっぱこのひと最高だな。と思い、気がついたら読み終えてしまった。
と言っても、届いたのは9月の頭なので、まぁまぁ経っている。いや、他にも同時に読んでいたし、読み始めたらすいすい読んでしまうこともわかっていたからゆっくり読みたかったのだ。
今回の本、どれもよかったが『日記』が載っていたのもよかった。特に『六月某日 死を包む』は個人的に自分に寄り添ってくれるような文章だった。
自分もひとの生き死にをラッピングするようなことが苦手だ。
そういった表現は自分でも使わないな。死は死でしかない。と思っている。冷たいだろうか。
こだまさんの文章、もはや生き様と言っても過言ではないだろうが「面白がる・面白がってみる」ところに無性に憧れを抱く。それまでの人生がそうさせているようにも見え、痛々しさがないわけでもないが、カッコよさが勝っている。
サイン会だって本名も顔も素性も明かさないならやらない方が安全なはずなのにやる。マスクを被ってまでやる。
こだまさんは清々しく、カッコよく、いい度胸をしている。いつまでもそうでいてほしい。
2022-09-21 by
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