ポリティカルコレクトネスが作品をつまらなくしているところを見たことがない

タイトルの通りである。

正直ポリティカルコレクトネスが映画をつまらなくしたと思うものを見たことがない。

それとは関係ないところでつまらないものはいくらでもあるけど、ポリティカルコレクトネスって別に映画をつまらなくもしなければ逆に面白くもしないと思う。

なぜそれが映画やマンガをつまらなくしていると思うのかもわからない。

なぜ。

ポリティカルコネクトネスがいまほど浸透していなかったら『ブラックパンサー』はシリーズのヒットだけで単独映画の企画が通っただろうか。あの映画にはあのとき「いまやるべきである。」という“意思”を感じた。その意思を後押ししたのがポリティカルコネクトネスだったのではないだろうか。

『キャプテン・マーベル』だってそうだ。『Ms.マーベル』もそうだし、来年には『マーベルズ』が控えている。キャプテン・マーベルのキャロルとMs.マーベルのカマラ、モニカ・ランボーがチームアップする…ということだけわかっている。白人女性と黒人女性、ムスリムの少女がチームアップする映画なんて、10年前には想像できなかったことだ。

よく言われるが、アベンジャーズの初期メンバーは白人男性5人に白人女性が1人。なんというか、もう時代を感じる。

白人だけで構成されたチームヒーロー映画、今後なくはないとは思うけど、よっぽどのことがない限りないんじゃないだろうか。サム・ウィルソンがキャプテン・アメリカの時代である。

そういえば『ファンタスティック・フォー(2015)』では昔の映画ではマイケル・B・ジョーダンがヒューマン・トーチを演じていた。その昔の映画ではクリス・エヴァンスが演じていた役だ。あの映画が面白くなかったのもスタジオと監督の間で相当なごたつきがあったことが散々語られており、ポリティカルコネクトネスのせいではない。

ポリティカルコネクトネスのせいでつまらなくなった映画があるなら教えてほしい。

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