『ハートストッパーS2』がめちゃくちゃ楽しみ。

今年見たドラマの中でも最高によかったひとつである『ハートストッパー』の、新しい動画が公開された。「Officially In Production」とのこと。作ってるよ!楽しみにしててね!といった具合だろうか。

そりゃもう楽しみにしている。

ハートストッパーとは

イギリスの作家アリス・オズマンが手がけるLGBTQ+コミックであり、Netflixで配信されているドラマである。

イギリスの男子校に通うゲイの少年チャーリーと、一学年上でラグビー部員のニック。偶然出会った二人はすぐに心を許せる親友となり、友情はまもなく恋心へと変わっていく……。過去にゲイをカミングアウトしたことで酷いイジメを受けたチャーリーは、心に深い傷を抱えている。自分はストレートだと思っていたのに、チャーリーに惹かれていく気持ちに動揺が隠せないニック。

そんな二人の甘酸っぱくて切ない青春ラブストーリーであると同時に、〈LGBTQ+〉をテーマにしている本作。ゲイやレズビアン、トランスジェンダーのキャラクターが多数登場し、セクシュアリティの揺らぎ、カミングアウト、偏見や無理解といったリアルな問題についても丁寧に取り上げている。

公式WEBサイトより

作者のアリス・オズマン自身アセクシャル・アロマンティックを公言している作家である。おそらくオタク。なぜならTwitterのヘッダー画像が『デジモンアドベンチャー』だから。

多様な性を描く物語の魅力

なぜこうもハートストッパーに夢中になっているのか。それはいままで異性間でしか見てこなかった「胸キュンストーリー」が当たり前のように同性間で描かれていること。それが特別なように描かれていないこと。それと同時に自身のアイデンティティについて切実に悩む登場人物たちが丁寧に描かれていること…書き出していたらキリがないが、とにかく丁寧であると同時にキュンキュンするストーリーであると思っている。

物語が雑に扱われたり都合よく消費されていない。真摯だと感じるのだ。

声を上げるキャストたち

原作から飛び出してきたかのようなキャストたちだが、彼らがドラマ内で演じるだけでないところもカッコいい。

日本でも同性愛を扱ったドラマはここ数年増えてきたが、キャストのインタビューでの発言にガッカリすることも少なくない。

ハートストッパーのキャストたちは嫌悪の感情を向けるひとたちに中指を立てる。これができるのは本当にカッコいい。

ドラマもいいけど原作コミックも最高なので

散々ドラマのことを書いたし、この記事の発端もドラマS2やってるよ!なのだけど、原作コミックがまた最高なので読んでほしい。S2配信がいつになるかわからないし、読むのだ。

原作の再現度が非常に高いドラマではあるが、原作の再現になっているわけでもない。

大きな変更点は主人公チャーリーの親友のひとりはアレックからアイザックというキャラクターに変更されており、おそらくセクシュアリティの違うキャラクターになっている。同じ名前でセクシュアリティを変えるのではなく、キャラクターそのものを変えるのはとてもいい判断だと思う。そしてアレックとアイザック、2人ともとてもいいキャラクターなのでせっかくなら2人とも知ってほしい。原作を読もう。

細かなストーリーの流れも違い、S1のラスト付近の原作からの再構成はとてもよかったし、S1のラストをあそこに持ってくるのもよかった。それを味わえるのも原作を読んでいるからこそ。

おまけページも最高でキャラクターのプロフィールが知ることができるのだが、「ホグワーツならどの寮?」といったQ&Aもあり、アリス・オズマンのオタクがいい仕事をしている。来年発売予定の最終巻にいまならまだ全然間に合う。原作を読むしかない。

こちらで試し読みができる。

『Solitaire』の邦訳を…お願いできませんでしょうか…

そもそも『ハートストッパー』はアリス・オズマンが書いた『Solitaire』という小説に出てくるキャラクターのチャーリーとニックを主人公にしたある種スピンオフコミックである。『Solitaire』はチャーリーの姉、トリがメイン(?)の小説で、物語そのものはハートストッパーより少し未来が舞台とのこと。

それ、絶対読みたいんですが。個人的にハートストッパーの推しキャラがトリというのもあるので…邦訳…頼む…

なんにせよS2が楽しみ

なんにせよね、楽しみだね。S2ということを言いたかった。トリの出番が多いといいな。

by
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です