【ネタバレあり】シー・ハルク:ザ・アトーニー【最終話9話】感想

やりやがった。やりやがったぞシーハルク。

シーハルク、1話時点からやりたい放題ながらリーガルコメディとして面白くなるといいな。と、思っていて、中盤あたりのMCUドラマでいままであまりなかった中規模のほどほどに気軽に見られつつ、同時に視聴者のジェンダー観が問われる作風がとても好みだった。

前8話は盲目の弁護士マット・マードック(デアデビル)をゲストに迎えつつ、ラストはリベンジポルノ(というか悪意を持って撮影された動画を悪意を持って流出された)動画を公の場で公開され、シーハルクとなったジェンが会場を壊してしまう…というショッキングな幕引きであった。

胸糞は悪かったが、なるほどシーハルクS1のヴィランは特定のキャラクターではなくミソジニー(女性嫌悪)そのものか。とも思い、そこにどうアンサーを出すのかを注目していた。

そして迎えた最終9話。シーズンフィナーレ。まさか『超人ハルク』のパロディから始まり、メインのストーリーはそこそこにド派手に第4の壁をブチ壊してディズニープラスのメニュー画面を移動するシーハルクを見ることになるとは思わなかった。

めちゃくちゃ面白かったし何度も2度見したし、K.E.V.I.N.にはそれは笑った(ケヴィン・ファイギだけでなくJ.A.R.V.I.S.のパロディでもあることにいま気づいた)。

笑ったのだけど、結構真面目にあそこまでミソジニーを『悪』として描いて結局そこらへんもどさくさに紛れてボヤボヤしてしまったのがもったいない。第4の壁を壊すキャラクターである。というのは知ってはいたし、そこに対する不満は特にない。面白かった。

しかし、ラストのラストでヒーローに変身する能力を“得てしまった”女性弁護士を主役にしたリーガル(コメディ)ドラマであるのならば、“彼ら”に対する何かしらのアンサーはあるべきだったのではないか。とは思う。

なにか自分が勘違いしていて来週10話が配信され、そこでそれが描かれるのであれば本当に見たい。

が、そういうことにもならなそうなのでそこは残念だったな。と思う。総合的にはものすごく面白かったし、ジェンが今後他の作品や他のキャラクターとの関わりでどう描かれるのか。とても楽しみではある。シーズン2、やるならばぜひ見たい。

by
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です