ウマ娘プリティーダービー『私たちのグランドライブ』初回プレイ感想
半年に一度のお楽しみとなりつつあるウマ娘新育成シナリオ『つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ』が実装されました。
基本的に育成シナリオはスキップしがちですが、初回プレイくらいはしっかり読もうと。
育成シナリオ、ちゃんと読もうとすると2時間かかりますよね。疲れた。疲れたけど面白かったです。
1周しただけの雑感ですがよろしければお付き合いください。
“エゴ”を肯定する物語
ウマ娘、ずっとエゴイスティックなコンテンツだと思っていたんですが、とうとう公式からその言葉が出てきました。そしてそのエゴを肯定する。という姿勢を見た気がします。
実際に走っていた(走っている)競走馬をモチーフにした少女=ウマ娘たちの物語。それぞれがその物語の主役となり、ある者はその栄光の物語を再現し、またある者は叶わなかった物語を再現する。
中にはレース中に予後不良となった競走馬や早くに怪我で引退してしまった競走馬も少なくありません。重賞レースに勝てなかった競走馬も数多く実装されており、その叶わなかった未来を描くという人間のエゴとしか言いようのない。しかし、だからこそ感じるものがあるのも確かだと思います。
今回のシナリオはそんなエゴを肯定し、昇華するシナリオだったな。と。
それと同時に、グランドライブはウィニングライブとは性質の違うもの。ということを前提にですが現実の大人数アイドルにおける“センター”に対する批評性も感じました。
モブのウマ娘のセリフがよかったですね。彼女たちにとってスマートファルコンやサイレンススズカは別格の存在であることも見て取れました。
『待っていてくれて、ありがとう』を伝える場所
サイレンススズカにこのセリフを言わせるの、ズルいですよ。
サイレンススズカはウマ娘から競馬や競走馬に興味を持った僕にとって、『予後不良』という言葉を教えてくれた競走馬です。
そのキャラクターが『ただいま』と『待っていてくれて、ありがとう』をファンに伝えたいのだ。と言う。これはもう完全に人間のエゴです。しかし、そうであって欲しい。とも思ってしまいます。そう言いたかったファンも多かったのではないでしょうか。
ウマ娘は“エゴ”の物語であると同時に“祈り”の物語でもあるのを再確認します。
GIRLS’ LEGEND U
やっとみんな会えたね。
待った。待ちに待ちました。アプリのリリース直後から音源があって唯一ライブ映像がなかった一曲。
この曲を最初に聞いたその瞬間、このコンテンツの“熱”にやられた。と言っても過言ではありません。
新シナリオが実装されるたびにそのシナリオのテーマとも言える曲が実装されますが、グランドライブで何度も聴き続けてきた『GIRLS’ LEGEND U』が実装されるとは思っていませんでした。しかし、シナリオ完走後にライブ映像を見るとこの曲がこのシナリオにピッタリだと信じて疑いません。
ずっとずっとずっとずっと想い、夢はきっと叶うから。
あの日キミが流した涙を信じて。
雨も風も雲も闇も越え、願い焦がれ走れ。あぁ、勝利へ。
ウマ娘というコンテンツをこれほど適切に表現する言葉もないのではないでしょうか。
今日も私の好きな馬が走っています
このシナリオを読み終えてJRAのこのCMを思い出しました。
競走馬やそれをモチーフにしたキャラクターに自分の人生を勝手に重ねてしまうファンのエゴを描いたところに何か共通点を見出したような。
しかし、そんな想いなんて関係なく走る競走馬がまたたまらなくいいです。
そして、今日も私の好きな馬が走っている。ただそれだけのことがたまらなく愛おしいとも思えてきます。
そんなことをグランドライブを完走して思ったりしました。
レンタルで借りたライトハローが完走させられなかったのでこれからリベンジします。
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